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2014.05.20 エッセイ「愛しの名探偵たち〜5月19日の朝日新聞を読んで」投稿者:あらら
 
「愛しの名探偵たち」〜5月19日の朝日新聞を読んで
 
 
あらら
 
 朝食後の一休みに新聞に目を通すのが日課になっている。連日話題になっているのが、集団的自衛権。さすがに今日は1面にはなかったが、まだ3面には集団的自衛権「読み解く」が載っていた。そんな中、耳よりなニュースがあった。家庭向け電気 自由化への道、安い電力会社を選べるかも、というものだった。だが、手放しで喜べない一面もあり、複雑な思いになった。
 自由競争の中でのメリットとデメリット、安い電力会社が選べても電気の安定供給はできるのか、原発なしの大手電力会社の原発維持管理、将来の廃炉への資金はどうなる?それにアメリカもスリーマイル島原発事故以来34年ぶりに、原発が新設されることになったという。読み進めていくにつれ、耳ざわりにもなってきた。
 そんな中で、私の目を引いたのが、文化の扉「はじめての名探偵」だ。政治に物申すことはできるが、動かすことは難しい。そんな逆恨みからではない。すこぶる個人の好き嫌いの選択のうち、探偵小説好きだったからである。今更ながら「名探偵が生きた時代」の年表を追い、うんうんと頷いている自分がいた。
 名探偵の元祖1841年、オーギュスト・デュパン「モルグ街の殺人」(ポー)。懐かしい。これを読んだのがきっかけで探偵好きになったのだ。物騒な、・・的でないと思われる方はここでお止め下さい。
 1887年~シャーロックホームズ「緋色の研究」(ドイル)確かモルモン教徒、ブリガム・ヤング、ジョセフ・スミスの名前がそのまま出てきていたように思う。読んだのは私が改宗する前だから、ずいぶん昔のことになる。ドイルはアンチモルモンだったのか?ブラウン神父(チェスタトン)もこの時代に登場した名探偵の一人。私の好きな名探偵だ。
 1920年~エルキュール・ポアロも有名なので、皆さんよくご存じの名前だろう。アガサ・クリスティの探偵名作集子供版全10巻を、子供たちが小学生の時に買ってあげた。夢中で読んだのは、長男と私だけだった。明智小五郎もこの時代に登場する。長男が小1の時、フリーマーケットで1冊10円で買った少年探偵シリーズがある。私が小学生の頃、「ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵団、勇気りんりん・・・」という歌で始まるラジオドラマを楽しみに聞いていた。戦後の古き良き時代と言うべきか、懐かしくてつい買ってしまったのだ。改宗してまだこの世の垢が落ちていない私は、「ダビデとゴリアテ」のお話よりもこちらを優先してしまった。今にして思えば、良かったのか悪かったのか。しかし、息子は本が好きになった。言い訳になるが、悪かったとも言えないというのが正直なところだ。
 私が好きな名探偵の1位はチェスタトンのブラウン神父だ。2位は江戸川乱歩の明智小五郎。3位は年表には出てこないので、名探偵扱いされていないようだが、アイザック・アシモフの黒後家蜘蛛の会に登場する給仕のヘンリー。みな改宗前のこと。暇つぶしだったのか、謎解きが面白かったのか、なぜこれにはまってしまったのか未だ謎である。改宗してからは、名探偵たちに出会う機会も少なくなっていった。
 そんなこんなで昔を思い出し、懐かしがり、探偵小説好きだったと言うことを告白するのみとなってしまったが、ひたすら「おっくう」こそ老化現象を打破するのに役に立ったかもしれない。
 
 
 

  • 投稿を有難うございました。あららさんのオタクぶりが、なんとなく想像できます。でも、そのDNAが、ご長男にのみ受け継がれたようですが、それはそれで良かったのではないでしょうか。それぞれ、いろいろな個性に育っていらっしゃるのでしょうから。そういえば、私は探偵小説なるものにほとんど接していませんので、一度手に取ってみたいと思います。ロバート・B・パーカーの私立探偵スペンサー・シリーズはファンになりましたけど、本流の作品はどういうわけか、ご縁のない人生でした。残余の人生の楽しみに、取っておきたいと思います。有難うございました。 -- 昼寝ネコ 2014-05-20 (火) 07:26:00
  • 宮部みゆき デビュー作品「我らが隣人の犯罪」でミステリーの扉をあけた。刑事コロンボの斬新なストーリーに釘付けになった。ただ寄る年波には勝てません。最近は名探偵コナンの推理にもついていけない。今はコメディ路線に転向しました。『夫婦関係とはミステリアスである。そこにユーモアの味付けをすると明日が楽しみになる』(ジェシカおばさんの隣人) -- うらら 2014-05-20 (火) 09:39:58
  • あららさま
    最近ごく親しい人が「パソコンを開くのがおっくうだ」と言ったので「おっくうこそ老化現象だ」と偉そうに叱りつけたのですが、もしかしてあららさまですか?大変失礼しました。推理小説は余り読みませんでしたが、確かに人間ほどミステリアスな存在はありませんね。 -- パシリーヌ 2014-05-20 (火) 16:58:55
  • 昼寝ネコさま
    探偵への憧憬はもう40年も前の事になります。今やっと長年の謎が解けました。依存症に他ならないと我が家の迷探偵に言われ、なるほど!と立ち直れて気分爽快というところです。
    うららさま
    コメントありがとうございます。私も探偵小説からは引退しました。ユーモアのセンスに欠ける私には朗報です。明日を楽しめる味付けをしてみます。うららさまと名前がかぶっていると、娘に指摘されましたが、何しろ、認知症予備軍ゆえお許しください。
    パシリーヌさま
    もしかして?はその通りです。おかげさまで助かりました。あらら↗というようなもので、デビューいたしました。私を見つけて下さりありがとうございました。あららの2作目もどうぞお楽しみに。
    -- あらら 2014-05-21 (水) 11:43:18
  • あららさま
    最初から解ったわけではございません。文体全体が、それこそ私にとって難解でした。なにしろ、シャーロックホームズ、エルキュール・ポアロ、アガサ・クリスティ、江戸川乱歩しか知りません。最後の一行であららさまの謎の正体が判明した次第で、もし
    その一行がなかったらあららさまが誰なのか迷宮入りでしたね。
    あららさまの2作目はミステリーでしょうか?楽しみにしています。それにしてもご家族団らんのご様子でよろしいですね。次回お嬢様の若さで参戦をお待ちしています。 -- パシリーヌ 2014-05-21 (水) 17:50:18

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