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14081601昼寝ネコ

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2014.08.16 エッセイ「家族・Family (英)・Famille(仏)・Familla(西)」投稿者:昼寝ネコ

Astor Piazzolla - La famille
 
家族・Family (英)・Famille(仏)・Familla(西)

 
昼寝ネコ
 
この月曜日に、逗子の娘の家に
われわれ夫婦、次男夫婦、三男家族が集合した。

「お前と最後に会ったのは、いつだっけ?」
「ん〜、去年のクリスマス」娘が答えた。

数時間を過ごし、往復とも次男のお嫁さんの
運転で送り迎えしてもらい、楽をさせてもらった。
次男のお嫁さんは、勿論女性なのだが、
脳内構造は男性的で、IT技術に強い。
運転もしっかりしているし、理論的な思考で
下手な男性よりずっとしっかりしている。
エレクトーン演奏はプロの技術だ。
次男はいい人に来てもらったものだ。

三男のお嫁さんは、実にはっきりした性格だ。
「これは塩分が強いので、お父さんにはダメです」
「そんなこといわないで、お願いします」
「じゃあ半分だけですよ」
このお嫁さんの父親にいったことがある。
「いやあ、お宅のお嬢さんははっきりいいますね。
まるでウチの娘みたいに、かなりズケズケいいますよ。
だから、お嫁さんというよりは、娘がひとり
増えたような感じですよ」
お父さんは大笑いしながら
「有難うございます」といった。
三男の性格を考えると、ぴったりなのだと思う。

当日、みんなの前で宣言した。
「いやあ、こうして改めて会ってみると
やっぱり娘はかわいいもんだね。
息子たちは友だちか同僚みたいなもんだけど、
やっぱり娘はかわいいもんだよ」
意外と娘は厭な顔をしなかった。
不在の旦那さんに代わり、同席した弟さんに
「私ね、性格が一番お父さんに似てるの」
娘はそのようにつけ加えた。
娘は地上で最も、私に遠慮のない人間だ。
旦那さんはヨットの仕事で、まだレースに出る。
なので、心配もつきまとうだろうが、
寛容ないい男性と出会えて良かったと思う。

数日経った昨晩、当日参加できなかった長男と
電話でかなりの長話をすることができた。
話題はとりとめもなく拡がり、その独特な視点を
理解しようと努めた。時々は説教調で訓話を垂れた。
大手企業に勤めているが、短時間睡眠にも拘わらず
有能な仕事ぶりのようだ。
帰省したお嫁さんたちの代わりに、愛犬と留守番だ。
いつだったか対面させてもらったが、
トイ・プードルだかフレンチ・プードルで
名前は確か「モネ」だった。
いつだったか、正月に尋ねていき、
お嫁さんの手料理をいただいたが、なかなか美味しかった。

そうそう家族全員が集合する機会がないものの、
たとえ離れていても、心が通っているのを実感している。
心配の種は尽きないものの、いつでも声をかけられる
家族が存在することは、人生で最も価値あることだと
改めて思っている。

周りには、なかなか結婚できないまま
婚期を失いつつある人たちがいる。
年老いた母を残して先に死ねない、といいながら、
数日前に他界した女性がいる。

私たちが結婚したのは1975年なので、
来年は40周年になる。40年目は何婚式なのか知らない。
勝手気ままで、はみ出し人間の私を支え、
永年よく耐えてきてくれていると思っている。
なのでまったく頭が上がらず、家長の特権なんて
ずっと前から家内に委譲してしまっている。
今では私も、老犬らしく物静かに生きている。(?)

人生は取り返せないことが多いけれど、
いつでもその場所から、生き直せるのも人生だ。
失敗や落胆は誰の人生にも避けがたいものだが、
常に脱皮できる可能性があると思えば
少しは気が楽になるのではないだろうか。

数ヶ月前、Facebookで偶然に見つけた女性は
ピアソラのお孫さんだった。
最初に一瞥したときは、男性だと思ったが
ヨガを習得している個性的な女性だった。
おそるおそる友だち申請をしたら、承認してくれた。
個性的なピアソラの血を引くだけあって、
なかなか存在感のある女性だと思う。

標題のピアソラの作品は「La Famille」(家族)で
どういうわけかフランス語のようだ。
ピアソラがどのような状況、また心境で
この作品をイメージしたのかは知る由もない。
ただ、じっと聴きながら静かに思い巡らしている。
 
 
 

  • 昼寝ネコさま
    1975年から始まった昼寝ネコご夫妻にオリーブの枝が接ぎ木されて次第に広大な果樹園になりつつあるのですね。ご長男が父親にどのような説教調訓話を垂れたのかちょっと興味があります。ピアソラ命のお孫さんまで加わってお幸せなお盆でしたね。 -- パシリーヌ 2014-08-16 (土) 15:06:57
  • パシリーヌさん
    舌足らずでした。「説教調訓話」は、私が長男に向けたものです。遅れを取り戻すはずの夏休みでしたが、終わってみれば仕事モードはどこかに行ってしまっていました。出直しです。でも、人生の原点に立ち返ってあれこれ過ごせて良かったと思います。 -- 昼寝ネコ 2014-08-16 (土) 18:10:02

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