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2014.08.22 穀粒記者レポート・「皮ごと食べられるぶどう」~投稿者:向山 凱彦
画像の説明
 
皮ごと食べられるぶどう
 
 
向山 凱彦
 

皮ごと食べられるぶどう                   山梨園  向山凱彦

1年が過ぎ去るのは早いもので昨年のぶどうのお便りを差し上げて早1年がたとうとしています。日本一の「ぶどうとワイン」の産地、勝沼町の数ある農家の中からいつも「山梨園」をお使い下さいましてありがたく感謝申し上げます。

例年のごとく今年も前年をふりかえってみますと小さな日本列島もいろいろありました。2013年暮れから14年正月衝撃が走りました。マルハの子会社のアグリフーズで製造された冷凍食品からマラチオン(マラソン)「ウンカ類ヨコバイ、アブラムシ等に使用した農薬で果樹類では20年前に使用禁止」が残留基準の260万倍が検出され、640万食が回収され、2850人に健康被害がでました。1月中下旬には、学校給食でノロウイルスが原因で静岡で1000人、広島で400人が感染、中国からはP.M.2.5より危険なP.M.0.5と言う物質が飛来、50メートル先も見えないスモッグの下で作られている野菜等、輸入食品の安全性を確保してほしいと思いました。

しかし2月には果樹王国勝沼に未曽有の豪雪が降りました。80万県民が誰れ一人経験した事のない、明治27年以来、観測史上初めてという甲府で114センチ、勝沼では130センチという積雪があり8割のぶどうハウスが倒壊、産地としての形成が成り立つか危ぶまれました。
これによって山梨県は完全に陸の孤島となり、東京、静岡、埼玉、長野からの道を絶たれ、コンビニ、スーパーの棚から食品が消え去り5日目にやっと、中央道が開通するという状況でした。4日目にやっと我が家のビニールハウスの状態を見に行く事が出来ました。全壊だけは免がれてほっとし修理して現在はぶどうの木に被害がなく、ぶどうは元気に育っております。秋には取り壊し新設する予定です。

未曽有大雪の際には大勢のお客様より励ましのお言葉やお見舞のお電話、お手紙などいただき大変嬉しく思い、またやるぞと言う気持を奮い立たせていただき本当に感謝申し上げます。幸い露地栽培は今度の大雪には無キズでしたのでいつものように9月からの収穫に向けてスクスクと育っています。
またワインにつきましては「年間の販売許可免許」をいただき、自家農園産ぶどうで数種類のぶどう酒を生産いたしましたので、内容はお問い合せ下さい。

息子夫婦も就農2年目に入り跡取りの自覚を持ち元気に頑張っております。何年か後には立派な経営者になると信じています。

私共、長年の実績が認められて「エコファーマー」の資格を認定されています。この資格に恥じない、安心、安全、徹底した減農薬栽培で「皮ごと食べられるぶどう」作りを実践しながら新しい品種や新しい事にも挑戦しています。

そんな中7月下旬またも日本列島に衝撃が走りました。又も中国の期限切れ鶏肉や、カビの生えた牛肉で作られた加工食品、マクドナルドやファミリーマートの一部製品に使用され、日本国民の不安をあおりました。食べるものは安全であるべきだと思いました。

9月1日より開園します山梨園に御来園いただき、ぶどうをつまみにワインを召し上がって下さい。完全予約制です。予定が決まりましたら御一報下さいます様お待ちいたして
おります。

ぶどうの品種の来歴をたどってゆくと必ず米国種か欧州種のいずれかに行き着きます。米国種は果皮が厚く病気にも強く、露地栽培が可能なため日本でも巨峰、デラウエアをはじめ、ピオーネ、ベリーA甲州など県や農協の指定品種として生産され、農協や組合の共選出荷がされてきました。一方欧州種は北アフリカやフランス、イタリアなどシルクロード沿いの砂漠地帯で育ち果皮が薄く少しの雨や湿気でも裂果し病気にも弱いなど、作りにくく、一部の品種愛好家によってわずかに栽培されていたに過ぎませんでした。
しかし食味、外観、玉張りなど品質的にははるかに欧州種の方が優れております。そこで当農場では消費地ではなかなか食べられない欧州種に的を絞り、施設化と技術の改良によって、その栽培を可能といたしました。特に私共は最近の消費者ニーズにお応え出来る様、発送用にぶどうは、約千坪のぶどう畑をハウス栽培とし、肥料は堆肥と魚肥骨粉、ダイズ、菜種粕等有機質のみとし、一番気になる消毒は、(雨を遮断するため病気はほとんど出ませんが)世界一農薬使用規制の厳しい中さらにポジティブリスト制度の導入で厳しさが増し、農業普及センターや農協の徹底した指導のもと私もエコファーマーの資格を取得し皆様に安心して皮ごと食べていただける様頑張っております。

ハウス栽培のため潅水を必要としますが、その水は遠く笛吹川上流より清流をパイプラインにより畑に導いて使用し安全面にも気をつかっております。

現在お届けできる品種は30品種(品質によっては数に限りがあります)程ですが40数品種ほど試作しております。その中より日本人の好みに合ったものを模索しており、近々お届け出来るのを楽しみにしております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
              (町田ステーク・高尾ワード 岸野みさを姉妹の紹介)

世界の新・珍品種ぶどう、送りぶどう、ぶどう盆栽自家農園ワイン

〒409-1315 山梨県甲州市勝沼町等々力968  
山梨園 向山凱彦

○TEL 0553-44-0118
○FAX 0553-44-3666
○HP http://www.yamanashien.com/
○facebook http://www.facebook.com/yamanashien
○MAIL info@yamanashien.com
 
 
 

  • 貴重なお話しを有難うございました。

    日本では、農薬・化学肥料の問題が大きく取り上げられ、消費者の意識も変化してきたと思います。しかしとても残念なことに、依然として法律の整備が遅れており、外国から輸入した食品が堂々と「国内産」として売られているようです。

    食糧には、質と量の両方を満たすという課題があると思っています。賢明な消費者ほど、真剣により安全な食品を求めています。でも、目先の利益を優先する人たちによって、知らず知らず危険な食品が市場に溢れていることを懸念しています。

    そのような中、消費者の信頼を裏切らないよう、多大な努力をなさっているお姿に、あるべき農業経営の規範を見たような思いです。

    個人的に、これからの時代は、信頼関係に結ばれた生産者と消費者が、相互扶助の精神で安心できる生産物を確保し、一方で自然相手の不安定な農業経営を少しでも安定させる、そのような共同体のような仕組みが不可欠だと考えています。

    現在実現されている理念を大切に存続させていただき、生産者だけでなく消費者や一般企業の方々をも啓蒙してくださいますよう、心より期待申し上げます。 -- 昼寝ネコ 2014-08-22 (金) 23:06:11
  • 向山凱彦さまスタッフの皆さま
    お天道様に相談しながらの皆さまの日々の良き働きと、ぶどうに対する限りない研究と慈しみによって、私たち、ただ食べる人である消費者はその高価な果実を味わうことができる至福を大変ありがたく思っております。一粒一粒の味よし、色よし、見て美しいぶどうは皆さまのそうした、たゆまぬ働きの産物であることを重ねて感謝しながら、今年も高級ぶどうの到着を孫たちと共に心からお待ちしています。 -- 岸野みさを 2014-08-23 (土) 12:15:13

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