穀粒(こくつぶ)会員のための、創作および出版支援サイト

14122501大竹 尚

穀粒記者レポートトップへ
2014.12.25 穀粒記者レポート・「私とボーイスカウト」~投稿者:大竹 尚

私とボーイスカウト 
 

大竹 尚
 
 私とボーイスカウトの付き合いは早いもので、40年になろうとしています。 私の初めてスカウトとの出会いは、兄を通してでした。 4歳年上の兄は、確か友達の繋がりでスカウト活動を知り、お寺さんで行われていた団・福島15団でカブスカウトになりました。 私は、兄に憧れを持っていたこともあり、同団で小4位にはカブスカウトになりました。その後ボーイスカウトに上がり、部活が忙しくて行けなくなる中1の後半か中2まで、続けました。 あまり熱心では無かったため、進歩は人よりも遅く、2級はとったと思いますが、1級は取れなかったと記憶しています。 但し、40年以上前の進歩過程は非常に厳しく、知る限り菊章を持っていたのは団で1人だけ。 その当時の2級は、多分現在の1級以上だろうと思います。 (半ば、私の負け惜しみとも取って頂いて結構ですが) でも、今と比べて本当に難しかった事は事実です。
 その後、教会を知り、バプテスマを受けたのは横浜でした。 バプテスマの後、ある日、当時の監督(今で言うビショップ)の遠藤 大兄弟から、「大竹君は、スカウト経験者なんだって? じゃ、一緒にスカウトやろうよ」との、悪の囁きに耳を貸したばかりに、スカウトの無限地獄・奈落の底へ落ちる様に、突き進んでいくのです(なんちゃって)。 1日コースの入門コースから始まって、山中湖畔での3泊4日の隊長へのコース(これも、年代別にビーバー・カブ・ボーイ・シニア(現在のベンチャー)と4種のコースが用意されています)を取り、遠藤家の息子達をはじめとするスカウトの子供達と楽しく過ごすことが出来ました。
 本当の意味でのボーイスカウトを知らない方は、アウトドアのハイキングやキャンピングが中心だろうと思われるかと思いますが、その実際は、かなり異なった部分もあります。 進歩制度では、○○章というものが多々あり、え?っと思うものや、ほ~!って思うのまで、多岐にわたります。 例えば、搾乳章・わら工章・養豚章・養鶏章・パワーボート章・ヨット章といった変わったものから、部活の延長にある様な、天文章・スキー章・スケート章・釣り章・茶道章・演劇章・音楽章といったもの、又スカウトらしい野営章・野営管理章・炊事章・救急章・木工章・竹細工章・登山章・溺者救助章。未来志向としては、エネルギー章・介護章・世界友情章・環境衛生章といったものまで。合計で69種が用意されています。 翻訳章・事務章・珠算章・自動車章など、仕事と結び付けることが出来るものもあります。 スカウト活動は、単なる屋外活動に留まらず、多彩な志向を受け止めるプログラムが提供されることが理解頂ける事かと思います。 我町田18団ボーイスカウト隊では、コンピューター章取得に向けて、活動を行いました。 デジカメで写真を撮影し、PCに取込み、ある程度の加工を行い、カレンダー等にして出力するという、一連の操作を行いました。
 ボーイスカウト運動を始めたベーデン・パウエルは、確かに英国の軍人で、ボーア戦争他で諜報活動を行った士官であり、最年少少将にまで上り詰めた英国陸軍の英雄で、”Scouting for Boys(少年のための斥候術)” を著し、これが少年達の間で評判となります。斥候とは、いわゆる”スパイ”ですが、破壊工作をするような現代のスパイとは大いに異なり、敵の所在地・陣形・装備等を戦う前に手に入れる情報収集活動を行うものです。 少年達にすれば、ある意味”斥候ごっこ”を喜んだのでしょう。 又、軍服に似た制服もあるため、軍隊的だと反感を持つ方もおられるようですが、その実はかなり異なることが理解頂けるかと思います。
 教会では、神権者の育成を目的としてスカウト活動を取り入れ、多くの教会指導者がボーイスカウトアメリカ連盟から表彰を受ける程に、多くのスカウトが登録し活動しています。アメリカから来る宣教師のうち、その最高位のイーグルスカウトを取った方々は、経験的に素晴らしい働きをします。 日本の教会でも沢山の富士スカウトが出てきております。 とてもうれしい事です。 残念ながら我家には富士スカウトはおりませんが、今でも楽しく三男と共にスカウト活動を行っています。彼がスカウト活動を通して健全に成長してくれることを心から願っています。   
                    (サムエル8月号より転載)

 
 

  • ボーイスカウト活動に関する詳細な説明を、有難うございます。こんなに多種多様なな種類の「章」があるとは知りませんでした。ちなみに「将棋章」があると、私も参加したいと思いました。ベーデン・パウエル卿が創設者であることは聞いていましたが、諜報部に所属されていたとは知りませんでした。英国のインテリジェンスには歴史があると聞いています。当時はすでにMI5という機関があったのでしょうか。いずれにしても、これからの時代を背負う若者には、確かにスカウト活動から訓練を受けるのは、必要だなと納得しました。投稿を有難うございました。 -- 昼寝ネコ 2014-12-25 (木) 21:18:17
  • 大竹尚兄弟
    数多くの少年たちがスカウト活動から訓練を受けられることは喜ばしいことです。主から賜っている能力を引き出すためには69種類もの章が用意されているのですか。驚きました。わが町田18団ボーイスカウト隊に栄あれ! -- 岸野みさを 2014-12-25 (木) 21:50:36

認証コード(1287)

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional