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15020702昼寝ネコ

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2015.02.07 エッセイ「やれやれ、やっと一段落だ」投稿者:昼寝ネコ

ひとつひとつ処理していれば、いつかは終わる。
でもそれは、新たな案件が一切発生しない場合であって、
実際には、処理数を上回る案件が発生している。
なので解決方法は、睡眠時間を削るかあるいは
処理スピードを上げるよう工夫するか、
そのどちらしかないように思う。

身体もあちこちがきしんでいるのを自覚している。

どういう訳か、最近はボランティアで
いろいろな国籍の人たち、いろいろな宗教の人たちと
お話しをする機会が増えている。
本当は時間的な余裕がないのだが、依頼があったら
断らないようにしている。

国籍でいえば、パキスタン、ヴェトナム、フィリピン、
スリランカ、中国、韓国。
宗教でいえば、キリスト教、仏教、イスラム教、
ユダヤ教で、まだヒンズー教の方とは
お目にかかっていない。

どんな宗教や国籍の方であっても、純粋な信仰心を
持つ方は、真摯で誠実な人間だなと感じている。

難しい問題もある。
国民性の違いは文化や習慣の違いにつながり、
日本的な感覚で、それは常識でしょうとか、
それはおかしいでしょう、という視点は持たないように
心がけている。

宗教はさらに難しく、信じる対象や呼称が異なれば
世界観や人生観を共有するのも困難になる。

大体、宗教というのは一生をかけても、ひとつの
宗派だけでも究めるのは困難だと思っている。
なので、他宗派の表面的な事象だけを捉えて
断定的に論じるなど、とてもできない。

目下話題の「イスラム国」の問題ひとつをとっても、
国と呼ぶのは相応しくないと考える人も存在し、
単に「ISIL」と表現する人もいる。
阿倍総理の中東での不用意な発言がテロリストを
刺激したといって、現政権を厳しく批判する人もいれば、
そのような人を、テロリスに呼応する「準テロリスト」だ
と反論する人もいる。

私には確定的な情報はないが、画像分析の専門家が
鑑定したところ、画像処理ソフトのphotoshopで
あたかも身体の上に、切断された頭部が載っているように
加工された画像だそうだ。
素人の私が見ても、下半身はうつぶせだが、
上半身はあおむけになっている。

そんな具合に、検証ができない情報を間に置いて
互いに反目する、対立構造が醸成されている。

これを人間関係という視点から捉えると、
おそらくは最終的に、感情的な対立にまで発展し、
彼らの個人的な信頼関係や友好関係は
ほぼ絶望的だと思う。

スポーツであれば、ライバル同士でも
試合が終われば、佳き友人として会話もできるだろう。
しかし、最初に対立ありきで、憎悪と反感という
感情を持ち続けるなら、それは不幸なことだと思う。

情報源が多様化されているのだから、異なる情報を
比較検討して検証し、さらには人間関係を維持できる
共有領域や緩衝地帯のようなものがあれば、
別の出口が見えてくるような気がしている。

しかし残念ながら、対立構造は根が深く
最終的には法的な強制力や治安維持目的の武力で
決着がつくことになるのだろうか。

私自身の課題は、社会事象をひとつひとつ精査し、
自分なりの分析結果を持つことだが、
それ以上に肝に銘じているのは、
どんなに異なる考えの人であっても、基本的には
その人の考えを理解しようと努め、
人間関係を誠実に維持することだと思っている。

なかなか難しいことだが、ボランティアの精神とは
そういうものではないかと考えている。
甘い考えだと酷評されるかもしれないが、
それが60数年生きてきた、私の人生観だ。
あ、いや。3,000年の間違いだった。
訂正させていただく。
 
 

  • 昼寝ネコさま
    おや?ピアソラでなくてもいいのですか?いろんな国籍の人に福音を伝えておられるのは
    素晴らしいことですね。共通の言語を駆使できる所以ということでしょう。共通の価値観も生まれるといいですね。 -- パシリーヌ 2015-02-07 (土) 19:51:44
  • パシリーヌさん
    この曲は、アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲で、高校生の頃からボサノヴァはよく聴いています。私の場合、ボサノヴァは神経疲労によく効きます。最近の川崎ワードは、実に国際色豊かで、いろいろな国籍の方がいらっしゃいます。ですから、教会の運営手法も工夫が必要だろうと思っています。 -- 昼寝ネコ 2015-02-07 (土) 19:58:51

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