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2015.10.13 穀粒記者レポート「女性の祭典ー第185回総大会女性部会(概略)」投稿者:岸野みさを

中央若い女性会長ボニー・L・オスカーソン姉妹の司会により「来れ主の子ら」の開会の讃美歌から始まった。ユタ州サザンキャッシュバレーの初等教会、若い女性、扶助協会の姉妹たちの聖歌隊が「主の計画に従う」と「信じ進まん」をメドレーで歌い、サラ・ジョンソンがフルートを演奏した。

中央初等協会会長
ローズマリー・M・ウイクソム姉妹は神の属性についてお話された。「人生は賜物であることを証します。神には私たち一人一人のための計画がおありです。一人一人の生涯の目的は生まれるずっと前にはじまりました。~私たちはみな母親のお腹の中で母親の体を通して命を維持し、何カ月もかけて成長してきました。でも時がくると誕生という劇的な過程を経て、私たちは互いに独立した存在になりました。」~「私たちの内にある神の属性の種を見つけ育てるために地上に来ます。」~「何故生まれて来たのか、神の王国の建設を助けこの地をイエス・キリストの再臨に備えるために来たのです。息を吸うたびに神に従おうと私たちは努力します。御父と御子に更に近づこうと努力するとき私たち一人一人の内にある神の属性は磨かれ強められるのです。」~ペテロは私たちには神の性質に預かるものとなるという尊く大いなる約束が与えられていると言っています。自分は何者か、神の娘であるということが分かるにつれその大切な約束を理解し始めます。」~
「最初に学んだ初等教会の歌は『神の子』です。~神の子として生きるにはどうしたら良いですか?神の属性をどう伸ばせば良いですか?と訪ねるのもいいでしょう。~皆さんは神の子ですから神は皆さんの可能性も恐れも夢もご存知です。皆さんの可能性を喜んでおられ皆さんが祈りによってご自身の元に来るのを待っておられます。皆さんは神を神は皆さんを必要としています。この集会で周りに座っている人も皆さんを必要としています。世は皆さんを必要としています。皆さんは神の属性によって主の信頼する弟子となり神の全ての子どもたちに仕えるようになるのです。自分の内にある神聖が分かれば人の神聖も分かるようになるのです。神の属性が私たちに人に仕えたいという願いを吹き込みます。」~

中央扶助協会会長第2顧問
リンダ・S・リーブス姉妹は「素敵だと思いませんか。自分の子どもを持たない皆さんの多くが他の人の子どもたちを愛し、教え、祝福していることを知っています」と話し始めた。その前に見た一つのビデオは、初等教会のメラニー先生と少女モーリーのお話である。子どものいないメラニー先生だが手紙を書くことの好きなモーリーからの手紙に「人生は簡単ではないし、思い通りに行かないので、毎日祈り、毎日聖典を勉強することが大切です。ピリピ4:13にある『私を強くして下さる方によって、何事でもすることができる』と返事を書いて教え、自分の子どもがいない女性も愛と祝福を与えている、という実話だ。

中央若い女性会長会第一顧問
キャロル・F・マッコンキー姉妹はお話の中で102歳で若い女性表彰を獲得したエラ・ホフキンズ姉妹のお話をされた。若い女性たちが「どうやって成し遂げたのですか?」と質問すると「毎日悔い改めていますから」と答えたという。御霊に満たされ、光を放つ穏やかな女性から、神聖な美しさを輝かせ主と共に立ち、人を祝福するには聖くなければなりません。

大管長会第2顧問
 ディーター・F・ウ-クトドルフ管長はエバとローズ叔母さんのお話をされた。(以下概略)11歳のエバは母の入院の為に大叔母さんの処へ行くことになった。父の車で叔母さんの家に行きその家に足を踏み入れると、古い本や変な色のビン、ビーズやリボン、ボタンであふれたプラスチックの箱が部屋中に所狭しと置かれていた。
あらゆるものが古めかしい家だった。灰色のネコがいて、部屋の一番高い所へ登って下を見下ろしている。どの家も隣と離れていて、半径1キロ以内に同じ年の子がいなかった。エバは嫌だった。早く家に帰りたかった。

 しかし、エバは母の手術が成功したという知らせを受けてから、ローズ叔母さんに注意を払うようになった。叔母さんは大柄で声も大きく、笑顔も人柄も大らかだった。また、家事をしながら、歌ったり、笑ったり、毎晩フカフカのソファーに座り、聖典を読んでは独り言を言っていた。二人は毎晩エバのベッドの側に跪いて一緒に祈った。叔母さんは青い鳥や緑の木々、夕日や星、そして生きていることの素晴らしさについて感謝の祈りを捧げた。叔母さんは友として神を知っている人ではないかとエバは思うようになった。一番幸せな人ではないかと思うようになった。靴ひもを結ぶことや、階段の上り下りが難しい叔母さんだったが、色鮮やかな大きな帽子を被って町に出ると大勢の人たちが集まってきた。叔母さんは学校の先生をしていたので、生徒だった人たちから近況を話しかけられるのだった。

 夏が過ぎて行くにつれて、長い散歩の間にエバはすずめとホオジロの違いが分かるようになった。野生のにわとこの実を摘んだり、オレンジでマーマレードを作ったりした。叔母さんの曾祖母が故郷を離れて海を渡り、平原を歩いて横断して、聖徒たちと合流したことも教えてくれた。ローズ叔母さんの側にいると自分も幸せになっていることに気付いたエバは質問した。「ローズ叔母さんはどうしてそんなに幸せなの?」
叔母さんは居間にかかっている絵を示した。それは開拓者時代の服を着た女の子の絵で、明るく青い道を軽快に歩く後ろ姿だ。「開拓者たちにとっては暗くて悲しい日が沢山あったと思うの。私たちには想像も出来ないほど、ひどく苦しい生活だった。でもこの絵ではすべてが明るく希望に満ちている。人生には上手くいかないことがいっぱいあるわ。誰だって暗い気持ちになって落ち込むことがある。でもね、物事が思い通りにならなくても人生の素晴らしいことや驚きに満ちたことに目を向ける人々を知っているわ。彼らは最高に幸せな人たちよ。」と叔母さんは言った。エバは「悲しんでいる人たちが急に幸せになるなんて無理だわ。」と言うと、おばさんは「そうかも知れないね。でも神さまが人をお創りになったのは私たちが悲しむためではなく、喜びを得る為なのよ。私たちが神様を信頼するならば人生の良い面、明るく希望に満ちた面に気付けるように助けてくださるの。きっと世界はもっと明るくなる。すぐにはそうならないかも知れないけど、良いことが沢山起きているのは間違いないわ。私の考えでは最高のものには忍耐と労力が必要よ。手作りのパンやオレンジマーマレードのようにね。」「それって簡単なことじゃないと思うわ。」エバは言った。「人生で望んでいたことが沢山あったわ。そのほとんどが実現できなかった。がっかりすることが何度も起きて、ある日分かったの。人生は願い通りにはならないって。不公平だという言葉を頭の中で何度も繰り返したわ。でもとうとう私の人生を変えるものを見つけたわ。」「何を見つけたの?」とエバは聞いた。「信仰よ。」と言って叔母さんは微笑んだ。「信仰を見つけ、信仰から希望が生まれた。そして信仰と希望の力でいつの日か全てが明らかになり、救い主のおかげで全ての間違いが正されると確信できたの。それからは自分が進む道は思ったほど暗く苦しいものではないと分かったわ。自分の道は自分で選ぶと心に決めた。悲しみに沈んで自分を憐れみながら足を引きずって進むのか、それとも少し信仰を持って明るいドレスを着て、ダンスシューズを履いて歌いながら人生の道を軽快に進むのか。悲しんだり心配していても何も変わらないし、ますます悪くなるだけ。救い主への信仰を持つことによって、過去にどんなことがあったとしても最終的には幸せになれると教えられたの。」エバは質問した。「どうやってそれが分かったの?」「ここに書いてあるわ。(ヨハネの黙示録21:3-4)『神は人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、人の目から涙を全くぬぐい取って下さる。もはや死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものがすでに過ぎ去ったからである』。こんな素晴らしいことを聞いたことがある?そしてエバに読むように一つの聖句を示した。『目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた』(1コリント2:9;教義と聖約76:10)「そのように素晴らしい将来が待っているなら、自分の計画通りにならなかった過去や現在の悲しみに沈み込んでいていいかしら?」エバは言った。「幸せになることってただ将来の幸せを楽しみに待つという意味なの?今少しでも幸せになれないの?」「勿論なれるわ。あのね、今は永遠の時間の一部なの。永遠は死んだ後に始まるわけじゃないわ。信仰と希望が今目の前にある幸せに気付かせてくれるのよ。永遠とは今という時間の積み重ね、という詩を読んだことがあるわ。私は自分が迎える永遠の時間を暗く恐ろしい今という時間の積み重ねにしたくなかったの。信仰は喜びを持って今を生きるのに必要な希望を与えてくれたわ。」「それから何をしたの?」「神様の約束を信じる信仰を行使して有意義なことをして人生を過ごしたの。学校へ行って教育を受けてその結果大好きな職業に付けたわ。」
「でも忙しくしていたから幸せになったわけじゃないでしょう?忙しくても幸せじゃない人がたくさんいるもの。」「その通りよ。忙しくて不幸な人の殆どが主の福音の中心であるとイエスさまがおっしゃった世界中で一番大切なものを忘れているわ」「それは何?」「それは愛、キリストの純粋な愛よ。福音の中にある他のものは全て、あらゆるすべきことやしなくてはならないことは皆愛に通じている。神様を愛していると神様に仕えたい、神様のようになりたいと思うし、隣人を愛していると自分の問題についてばかり考えることを止めて他の人がその問題を解決できるように助けたいと思うでしょう?」「そうすると幸せになれるの?」「そうよ、そうすれば幸せになれるのよ。」

エバは成長するに従って、ローズ叔母さんの言葉について考えるようになった。やがて結婚し子供を育て長く素晴らしい人生を送った。ある日エバは自宅であの少女の絵を眺めていると今の自分がローズ叔母さんと同年代になっていることに気付いた。そう気づいた時、エバの心に特別な祈りの気持ちが湧き上がってきた。また、自分の人生と家族、イエス・キリストの回復された福音、そして信仰と希望と愛について教えてくれたローズ叔母さんと一緒に過ごした遥か昔の、あの夏に対する感謝の気持ちを感じたのである。

キリストに従う、愛する姉妹の皆さん、この話を聞いて何か皆さんの心に響き、霊を鼓舞するものがあったことを願い祈ります。私は神が生きておられ皆さんを愛しておられることを知っています。
皆さんが主の弟子として明るい道を歩む時、信仰によってその一歩一歩が強められ、希望の力によって天の御父が皆さんのために備えておられる栄光に気付くことができますように、皆さんの心が神と神の全ての子どもに対する愛で満たされるように、主の使徒として以上のことを証と祝福として残します。イエス・キリストの聖なる御名によりアーメン。

  • それぞれが自分の分(ぶ)を生きることです。 -- アイスココア 2015-10-15 (木) 16:25:10
  • アイスココアさま
    自分の分(ぶ)を生きるとはちょっと難しいので少しご説明くださいませんか? -- 岸野みさを 2015-10-15 (木) 17:28:52
  • 中央女性集会について、詳しく書いて下さりありがとうございます。どのお話も、新しい気づきをもたらしてくれますね。改めて、神様の計らいを感じる機会となりました。 -- ぐれっぐる 2015-10-15 (木) 21:36:43
  • ぐれっぐさま
    コメントありがとうございました。おっしゃる通り神様の計らいは悲しんでいる者を慰め
    落胆している者を強めて、この世を渡って行くご自分の子らを必死に守り、導こうとしておられることに胸がいっぱいになります。 -- 岸野みさを 2015-10-15 (木) 22:11:26

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