穀粒(こくつぶ)会員のための、創作および出版支援サイト

15101601ふわふわの

トップページへ 譜面台の練習曲メニューへ

‘’2015.10.16 詩・散文「HUWATTO」 投稿者:ふわふわの’’

フワッとね・・・

ある日の夕暮れ。
うつらうつらしている子供の私にフワッと肌掛けが掛けられた。
お父さんかな?・・・お母さんかな?
夢うつつの中で満たされた感情が深い眠りを誘う。
あぁ。気持ちいいなぁ・・・
遠くに豆腐売りのラッパが聞こえる。

父が居間の畳で何もかけずに眠っている。
夕方だ、何か掛けてあげなくちゃ・・・
肌掛けを取り出し軽くかけてあげる。
幼い頃の満たされた思いとともに。

おやおや、疲れたんだね。
遊び疲れて寝ている息子の満足そうな寝顔。
夕食まではそのまま寝かせてあげよう・・・
フワッと肌掛けをかけてやる。
きっと満足しているに違いない。
シアワセの肌掛けだ。ほら、フワッとね。

ある日の夕暮れ、一日頑張った妻が畳で寝息をかいている。
2番目の息子が母親に肌掛けをかけてくれた。
コイツ、ちっちゃいのにもう肌掛けのシアワセを分けてあげようとしているのかな・・・

シアワセの肌掛け。受け継ぐ優しい思い。


  • 私もリビングで居眠りしてる妻に肌掛けをそっとかけてあげます。
    妻は目を閉じたまま一言「薄い!・・・毛布。」と言います。 -- コニー 2015-10-17 (土) 09:49:47
  • ふわふわのさま
    お名前はそこからきたのですか?シアワセの肌掛け、から。「受け継ぐ優しい思い」穀粒特別賞に値する素晴らしい詩と愛に溢れた「受け継ぎ」ですね。それにしても「遠くに豆腐売りのラッパ」って昭和初期の日本の風景ではないですか?あなたさまが子供の頃もまだあったのですね。この一行で詩情効果満点になりましたね。 -- パシリーヌ 2015-10-17 (土) 10:30:48
  • 母と兄がボクの両手両足を抱えて、コタツからふとんに移してくれる。ボクは薄目をあけてニッと笑う。なんかうれしかった。巨人、大鵬、玉子焼き 初代林家三平「どーもすみません」初冠雪昭和は遠くなりにけり。 -- びっくりポンや 2015-10-17 (土) 18:01:59
  • コニーさま、パシリーヌさま、びっくりポンやさま、ありがとうございます。
    下町では昭和50年代になっても、豆腐屋、夜鳴きラーメン、竿竹売りなど普通でした。金魚売りは40年代に姿を消してしまいました。今でも焼芋屋さんはモダンな売り方になって残っているのはせめてもの救いのような気がします。
    優しい思いを受け継いでこの世界が成り立っているような気がしてます。
    子供を抱き上げて口元が笑っていたら、優しさのDNAが子供に乗り移った瞬間かもしれないですね。しめしめ…(-_^) -- ふわふわの 2015-10-18 (日) 03:02:02
  • ふわふわのさま
    江戸っ子だったんですか?貴重な時代の体験者ですね。是非、昭和日本の原風景を記録に残してください。ガッテンでお願いします。 -- パシリーヌ 2015-10-20 (火) 15:12:49

認証コード(9926)

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional