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16051201増井 重治

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2016.05.12 エッセイ「検査」 投稿者:増井 重治

胃カメラ

還暦をすぎ最近体重減少が気になり、胃腸の具合も悪く検査を受けることにした。まずは血液検査とレントゲン。結果、LDL(悪玉)コレステロール、白血球の数値が標準値より低い。筋肉質で体も大きく活動的で食べる量も多い人は数値が高め。逆にやせていて活動量が少なく(一日中家でパソコンの前で仕事)ストレスが少なく(痛勤がなく上司がいない、車の運転もしない、性格がいいかげん)食べる量も少ない(最近腹いっぱい食べることがない)人は低くなるらしい。まさに生活習慣体質。
ただ悪玉(名称変えたほうがイイと思う)コレステロールの低い人は、ガンや心筋梗塞による死亡率・発症率が高いことが分かっているのは注意を要する。コレステロールを増やす努力をする、とはおかしな気もするが病気から身を守るためにも免疫機能を向上させることは重要だ。肉、魚、卵を食べる、オートミールや納豆にオリーブオイルを混ぜて食べている。いい加減な性格は変えられないが・・・
次に日を置いてCT検査。最後にGW開けに胃内視鏡検査(胃カメラ)。胃カメラは初めての体験。当日の朝食を抜き、検査室に着くと胃内をきれいにする微量の液体を飲む。担当医が来ると凍らせていた500円硬貨ぐらいの麻酔薬(球)を飴をなめるように口の中で溶かす。しびれるようでのど元に圧迫感があり、麻酔が効いてきたところで検査台に横になる。マウスピース(ボクシングのような格闘技で外傷を予防するための器具)を噛みテープで固定する。
口をあけると胃カメラが挿入される(見てはいない)。部屋の電気は消されている。(アッのどに当たった?通過した?胃の中に到着か?ウッぐりぐり動いてる?下まで来たか?赤ちゃんが動くってこんな感じ?フーハー、フーハー、リラックス、リラックス)奇妙な体験に顔がおかしそうにゆがむ。緊張を解くためなのだろう、看護師さんが終始背中をさすってくれた。胃カメラが抜き出されて終了。2度と受けたくはない。
検査終了1時間後すぎに担当内科医から検査結果報告でとくに異常はありません。念のため大腸検査も受けますか、と勧められたが様子を見ますと丁重に断った。
会計を待っていると妻が来ていた。会計が済んでから電話して迎えに来る手はずだったのに、「心配で来ちゃった」らしい。妻の気持ちがうれしい。
昼食は大好きなおでんとデザートにアイスクリーム。きょうは格別においしかった。気になる体重の減少は「加齢による」で納得しておこう。取りあえず悪いところはなかったのだから。

  • 増井重治兄弟
    黙っていても体重が重くなっていく者にとっては、黙っていると軽くなっていく、なんてことは羨ましい限りです。何もなくてよかったですね。「心配で来ちゃった」妻が素晴らしい。最新の検査方法が勉強になりました。 -- 岸野みさを 2016-05-14 (土) 06:44:30

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