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2016.11.12 エッセイ「自治会」投稿者:レッドレンジャー


今年度、地元の自治会長を引き受けた。それまでは自治会費を毎年6000円支払っているだけで何のためにこのような団体があるのか意義を知らなかった。しかし今年度自治会長になって自治を保つ事の大切さを学ぶ機会になった。この自治会地域には約700世帯が住居していてそのうち460世帯が自治会に加入している。その世帯を35のグループに分けて月に2回回覧板を回して必要な連絡をしている。自治会内のコミュニケーションを目的にグループ毎に懇親会を開いてもらう事にした。私も自治会会長として班何度か懇親会に参加した。住民の持つ自治会への不満を多く聞いた。印象的だったのが「自治会費として毎年6000円払っているけど何に使っているのか、自治会は回覧板を回しているだけで何もしていなんのではないか。回覧板の為に毎年6000円払っているなら自治会費は高額すぎではないか」私はそれを聞いた時、人は自分の受けている恵や恩恵をこんなにも簡単に見失ってしまうんんだと思った。自治会が行っているのは、回覧版だけではない。夜道を歩いている時、足元を照らしてくれる街灯設置、度々行っている街路樹の剪定、安全に遊べる公園の保全、きれいな自治会会館など知らない間に恵まれた生活をしていると感謝が見えなくなってしまう。自らを照らしていると自分が明るい所にいる事を忘れる。しかし暗闇にいると遙か遠い一筋の光すら気づける。影を指摘するのは簡単だが手元の明るさの感謝に気づくのは難しい。

  • 向こう三軒両隣などと言ったのは戦後の話になりましたね。自治会が緊密になることで防犯や介護に役立つ便利な地域の仕組みだと思います。住民の高齢化が進むとその組織事体もどこまで維持できるのか不安ですが、若い会長さんで頼られていることでしょう。 -- パシリーヌ 2016-11-13 (日) 17:07:19
  • 私たちは物に囲まれていると、物によって生活が豊かになっていると勘違いしがちです。でもその物を作ってくれたり、運んでくれたり、使えるようにしてくれる人がいて、始めて豊かな生活がおくれる事と思います。そんな心の持ちようの大切さを思い出させてくれる良い自治会長さんですね。 -- 向谷亮 2016-11-13 (日) 21:57:10

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