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2017.06.04 エッセイ「笑いでNK細胞の活性化(3)」 投稿者:岸野みさを

笑う家庭訪問
 訪問先では3人の先客があった。5月生まれのお休み会員を呼んでお誕生会を開いていた。大好評のRS会長の手作りケーキやら、フルーツポンチやら、甘味がテーブルを飾っている。「さっきね、失礼ですが、姉妹(筆者に)は何歳になられたんですか、と聞いたら、失礼だから言わないと言うんですよ」とM姉妹。「そりゃ、女性に歳を聞いちゃダメよね」と会長。「アハハハ、女性と強調されるとなんだか…」と筆者。「じゃあ、おじさんでいいの?」「年取ると男か女か分かんないって言うじゃない?」だんだんエスカレートする話の内容だが爆笑がそれをかき消す。箸が転がっても可笑しいのは何もお年頃の娘とは限らない。

 訪問メッセージは「御霊はどのように助けて下さるでしょうか」で、K姉妹が証を分かち合ってくれた。「私は家族に対してどんなことを心がけて行ってきたかというと、毎日、毎朝、笑顔で家族を送り出すことが私の役目だと思って30年間続けてきました。これは御霊の促しがあったので決心したことでした。駅までの5分を車で送って、電車が発車するまで、これ以上ないという、満面の笑みで手を振って見送りました。こんな風にね。.:♪*:・'(*⌒―⌒*))) (笑)いい年した息子なんかも電車の窓に顔を近づけて、こんなΣ(゚Å゚)ヘン顔で答えてくれるんですよ」(笑い)「そうね、姉妹の子どもたちが高尾ワードから旅立つときのお話は、どの子も、母の見送りのことを聖餐会で話していたわね」「そうそう、特に朝早くのセミナリーに送り出したことも言っていたわね」ニコニコ笑顔の母はまるで太陽!その子供たちのうち2人の娘はアメリカで、他の2人の娘も近郷に住み、大勢の子どもたちを育てている。1人息子だけが海外から戻ってきて同居している。

 K姉妹は話を続ける。「3月5日に松本市の入山辺の鉢伏山で県消防防災ヘリコプター『アルプス』が墜落して乗っていた9人全員が死亡したじゃない、その1人が私の夫の甥だったのよ。まだ小学生の子供が2人いるの。(涙)……いつ、別れが来るか誰にも分からないでしょう。だから、私はせめて笑顔を残したいの」皆シーンとなってしまった。「11人しかいない救助のスペシャリストのうち9人が死亡してしまって、救助態勢が出来ないそうよ」

 B姉妹も話し出した。「私の義母は2011年の震災に仙台で被災しました。被災してもボランティア活動をしていた時、小学生くらいの男の子が同じことを繰り返し呟いて座っていたそうです。その子は『お父さんが笑いながら津波に流されていった』と呟いていたそうです。「笑いながら?」何人かが、まさか、という風に聞き返す。筆者が「笑い顔と泣き顔の筋肉は同じように動くそうよ」というと「私も聞いたことあるわ」と他の人も言う。

 するとお休み会員のO姉妹が「笑顔といえば、イタリア映画のホロコーストを描いた『life is beautiful 』のシーンにあったわね。ドイツ兵に見つかった父がドラム缶の陰に隠れている息子に笑顔を振りまいて、おどけて見せて、楽しいお出かけにでもいくかのように連れていかれたの。そして銃殺。」と。「そうそう」と皆んなが頷く。筆者はその映画を観ていないので分からないが、最後の姿が笑顔というのは確かに美しい思い出となる。

 たとえ作り笑いであっても、表情筋を動かすことによって、ドーパミンが活性化して、脳波が穏やかなα波に変わるそうだ。最近、高齢者やがん患者に笑いの治療を提供している施設や病院が多くなってきた。笑う門には福来る!昔の人の格言は正に的を得ている。


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