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17061501向谷 亮

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2017.06.15 エッセイ「祝 穀粒4周年記念「人生の振れ幅」」 投稿者:向谷 亮

 以前の私は、人生の幸不幸度を縦軸のグラフとしたとすると、当然グラフの上の方の数値、つまり「プラス」は「幸福」で、下の方の数値つまり「マイナス」は「不幸」であると思っていました。なので、プラスの数値が大きければ大きいほど「とても幸福で最高の人生」で、マイナスの数値が大きければ大きいほど「とても不幸せな悲惨な人生」であると感じていたわけです。
 そんな私でしたが、大学を卒業して一部上場企業に奇跡的に就職が決まるまでは、一見すると順風満帆のような生活、つまり「プラス」と感じられる生活を送っていたわけです。しかし「うちの会社で君の大学の卒業者を雇うのは君で2人目だよ。君は選ばれたんだよ」と持ち上げられて入社した会社を、半ば追われるように辞めた後は、転職を繰り返したり、身体を悪くしたりなどなど「悲惨な人生」と感じられる時期を経験しました。
 幸いにして、30歳の時に福音に出会い、そして今の会社にも巡り合い、その時からも良い時期があれば、悪いと感じる時期を過ごしました。そしてそうやって時間を過ごしている内に、人生は「幸不幸度」ではなく「経験度」でとらえるのが正しいのだなと感じるようになりました。
 「経験度」というものは、ではどういう事かというと、「幸不幸度」のグラフを横向きに眺めると見えてくるものです。つまり上下の振れ幅だったものを左右の振れ幅として捉えるわけですね。
ある人が0からプラス20まで経験していればそれは「20の振れ幅」となり、そうすると実は0からマイナス20まで経験する人も「20の振れ幅」という事になるのです。どちらも同じ「20」という「経験度」を持っていると考えたわけです。
 我が家の息子の大切な友人で、しばらくの間、人生の路に迷っている青年がいました。我が家にふらっと遊びに来ては泊まって帰っていくような青年でした。ある日何故かその青年と一緒に、粗大ゴミを捨てに行くこととなり、手伝ってもらって我が家から粗大ごみを車に積んで、片道20分の清掃センターまでの行き帰りの道を車で走りながら色々話をしていました。彼なりの悩みを話してもらった私は彼に「俺も30歳までは振れ幅が大きい人生を歩んできた。なので俺は30歳までは君が振れ幅の大きい人生を過ごすのを許す!ただ30過ぎたらしっかりしてくれ!」という励ましとも何ともつかない、経験に基づいた話を笑いながらしました。彼も笑っていましたが、その時に私は自分の「経験度=人生の振れた幅」というのは回りの人の為に仕えるためにさせてもらったのだと理解できました。
 今この文章を読んでいる皆さんの「人生の振れた幅」はどれくらいでしょうか。あるいは今まさに大きく「振れ」ている方もいらっしゃるでしょう。どうぞその経験度を大切に。 皆さんのその経験は皆さんのまわりの多くの方の霊的・精神的な助けにつながってゆくと信じていますから。

  • 第2波は自分ではなく、今子供たちの振れ幅に面食らっています。親の言うことはうるさいだけのようですから、心が砕けるまで待つしかないように思います。 -- 岸野みさを 2017-06-16 (金) 11:18:32

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