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2017.12.05 穀粒記者レポート・『推薦著書 田母神俊雄の戦争論(2)』投稿者:ステルス

推薦著書 田母神俊雄の戦争論―日本が永久に戦争しないための究極の選択(2)
(本文より抜粋)
自衛隊員は捕虜にもなれない?P、131
 さらに言えば、自衛隊が正規軍にならないと、戦闘中に自衛官が敵の捕虜になった時困った事態になる可能性がある。
「自衛隊を国防軍にする理由は、自衛隊員の生命を守るため。なぜかと言うと、もし捕虜になった時、ジュネーブ条約上なら捕虜として軍としてちゃんと待遇される。そうでなければただの殺人者だから」(先の総選挙前に当時の安倍自民党総裁がテレビで語った言葉)
 安倍総理がこう言うように、戦時国際法であるジュネーブ条約にはこうある。
「この条約において捕虜とは、次の部類の一に属する者で敵の権力内に陥ったものをいう。
紛争当事国の軍隊の構成員及びその軍隊の一部をなす民兵隊又は義勇隊の構成員」
つまり、捕虜となる資格は、基本的に正規の軍隊の構成員でなければならないわけである。ということは、自衛隊が軍ではないと見做されれば、自衛隊員は捕虜になることもできない。自衛隊は軍隊だと海外では認識されているのだから、そういうことはないと思いたいが、戦地では何が起こるか分からない。
「あなたは日本の軍人ですか?」
 戦地で捕まった自衛隊員が敵に尋問され、答える。
「私は日本の自衛隊員です」
「自衛隊員は軍人ですか?」
「自衛隊員は自衛隊です」
「だからその自衛隊は日本の軍ですか?」
「自衛隊は自衛隊です」
「そうですか、では軍人ではないのですね?」
「軍人?……いや自衛隊員です」
まさにブラックジョークだが、こういう冗談みたいなことが100%起こらないとは言えない。
 『自衛隊の敵』(廣済堂出版)の中で、わたしはこう書いたことがあるが、戦闘となれば、相手は日本に悪意を抱いている可能性が高い。きちんと捕虜として扱ってくれるかどうか相手次第ということになるから、敵に期待するしかないわけだ。こんなバカな話があるだろうか。
 早期の憲法改正、そして国防軍の成立を願うばかりである。
 どの国の軍も国を守る使命があり、そのために命を懸けるのは当然だと思っている。
もちろん自衛隊も同じだが、しかし憲法9条によって曖昧な位置づけに甘んじてきた自衛隊は、戦後70年の長きにわたってどこか晴れない気分を抱えていたのは事実である。
 晴れて国防軍となることで、自衛隊員たちの中に「俺たちが国を守るんだ」という大きな誇りが生まれ、胸を張って任務に当たることができるようにしてやって欲しい。


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