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2018.08.13 穀粒記者レポート・『フードバンクえがおと夏休み子どもパン食堂― ファリーヌの地域貢献』投稿者:松尾秀隆

フードバンクえがおと夏休み子どもパン食堂―ファリーヌの地域貢献
 
 白梅女子短大の元教授である佐野英司さんという方が「フードバンクえがお」を立ち上げたという記事を新聞で読みました。以前から売れ残りのパンの破棄に「まだ食べられるパンを捨てる」という抵抗感がありましたので、連絡をとってみました。立ち上げたばかりの「フードバンクえがお」はどこからの食品の提供もなく、また依頼したところには断られたまさにその時、私からの電話が入ったということでした。早速佐野さんがやって来て話し合い、協力することになりました。

 佐野さんは短大退職後、学校関係の仕事に携わっていた時、「夏休みが終わって学校に戻ってくる子どもたちの何人かがやせ細っていることを保健の先生から聞き、給食がないので必要な栄養が摂取できなかったのではないか、と思ったことがこのNPOを立ち上げるきっかけになりました」とおっしゃいました。

 私は快く引き受けて毎週月曜日にパン10個、木曜日にパン150個を提供しています。年間8000個になりますから売価120万円の計算になります。

 フードバンクえがおは、他のNPOの活動で「八王子つばめ塾」を開設している学習塾の子ども達にファリーヌのパンを持ち帰ってもらっています。世帯数で大体80世帯です。知り合いの父と息子が子ども達に無償で勉強を教えていました。

 最近私も「夏休み子どもパン食堂」を開きました。100円で3個買えるんですが最初の日は3組が来て、2回目3回目はそれぞれ9組ずつ来ました。また、アロン神権者のパン作りにパン生地を提供しています。出来栄えも良く聖餐会で皆さんに喜ばれています。

 ファリーヌにはパンの納めの仕事があって、病院等の患者用パンですが、多くの耳パンがでます。店頭でお客さまに買ってもらうのですが、それでもいっぱい破棄することになります。どうにかできないかと長い間考えていましたが、その耳パンでパン粉を作ろうと
思いつき、パン粉製造機を購入しました。そしてパン粉を注文してくれる事業所を増やしていきました。現在毎週40K、年間2200Kのパン耳を捨てずに再利用できています。
そんなわけで、現在ファリーヌでは食べられるものを殆ど破棄しないで利用あるいは提供しています。

 世の中には飢えて死んでいく人たちがたくさんいます。食料自給率の低い日本がただただお金をだして外国から食料を買い付け、それを無駄にしているなら、とても申し訳ないことだと思います。小さなファリーヌですが、更になにかできたら嬉しく思います。

8月の最期の週、まだはっきりした日時は決まっていませんが、文化放送の13時~大竹まことの番組でファリーヌの取り組みが紹介されます。14時くらいだと聞いています。

  • 良い働きをする人々が結集すると、更に大きな支援の輪が広がり、良い結果に到達し、人々を助けることができますね。ファリーヌが正に生命を繋げる命のパンになって年間売価120万円は大きな犠牲だと思います。主からの祝福が更に与えられることでしょう。これから80世帯のお子さんたちの成長も楽しみになりますね。 -- 岸野みさを 2018-08-14 (火) 18:18:21
  • とても素敵な取り組みですね。私も、日頃から勿体ないなぁと思うシーンをパンに限らず見てきましたので、本当に嬉しいです。 -- 文美 2018-08-16 (木) 10:18:13

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