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2018.1128 穀粒記者レポート「【聖餐会の話より(話し手は大阪北高槻義村和代姉妹)」投稿者:沼野 治郎

「ミニスタリング・シスターとしての私の務めと奉仕」
 私が担当するよう割り当てられた姉妹たちの中、二人の方が特別に手助けを必要とされています。一人の姉妹はとても元気で戸外の活動大好き、公民館の講座に積極的に参加し、車にも乗れて扶助協会の集会に必ず参加していました。ところがある日、自転車で交差点を渡る時車と接触し転倒しました。その後、腰痛が続き、忘れっぽくなりました。自分の考えを言えないようになり、会話と笑顔が少なくなり、家事もしなくなりました。
 私は彼女に炊事することを忘れないでほしいと思い、同僚と訪問し、買い物と料理をこの姉妹と一緒にし、その日の夕食の準備をして別れました。(日頃はご主人に丸投げで本人は横になっていると聞いていました。)
 その後、その姉妹の妹さん夫婦の助けがあり、病院で診察を受け、今では毎週デイサービスに行って、ご主人の苦労を軽くすることができています。
 今一人の姉妹は高槻駅前で宣教師に声をかけ、ここを探してきたフィリピンの姉妹です。家が私の近所だったので、小さな子供二人づれだから帰りに車で送ってあげたのが最初でした。彼女は知り合うにつれ、たくさんの問題をかかえていることがわかりました。同僚と私は彼女が日本の生活に馴染むように、また子供たちを神の子として育てられるように手伝いました。初めに日本語を無料で勉強できるように、ボランティア団体の日本語教室に通えるようにしました。そこを介して介護施設で仕事をさせてもらえるようになり、次に子供を保育所に入れてもらえるよう、市役所にかけあいました。4歳の子供のおむつが取れるよう助け、日本の野菜の料理の仕方を教えたり、子供の小学校入学の時は説明会に同行し、先生の話を補足して説明し、入学用品もできるかぎり卒業した子のおさがりをまわしてもらえるようにしました。
 在留資格更新の時は、ご主人が仕事で行けなかったので、入国管理局まで子守がてら一緒に行きました。またその日本人の夫と再婚手続きをするため、京都の弁護士事務所へ行き、1年以上かかって婚姻届けを出すことができました。子供たちも大きくなり、プライマリーで活発に学ぶようになっています。
 他の姉妹たちからは、やりすぎだとか、甘えさせるから増長するのよ、とか言われますが、私は割り当てられた姉妹に、私にできることをお手伝いして、ただただ彼女と子供たちが幸せな生活を送ってほしいと思います。モーサヤ2:17に「あなたがたが同胞のために務めるのは、とりもなおさずあなたがたの神のために務めるのである」とあります。私は神様のために務めるのにやりすぎはないのじゃないかと思います。ミニスタリング・シスターは牧羊犬に譬えられるでしょうか。10月の総大会でゲーリー・E・スティーブンソン長老が牧羊犬の例を丁寧に話されました。子羊たちが迷い出ないように、走り回って見守る、それが私の奉仕ではないかとも思っています。イエス・キリストの御名により、アーメン。
 (話し手は長年民生委員をした義村和代姉妹で、扶助協会第一顧問。許可を得て投稿)

  • キリストのように仕えておられる姉妹のお話を伺い心が強められました。ご投稿ありがとうございました。また、よろしくお願いいたします。 -- 岸野みさを 2018-11-30 (金) 15:25:06
  • 掲載とコメントをありがとうございます。今日義村姉妹に会いましたので、原稿を返しました。(掲載文は原稿を一部編集して短くしています。) -- 沼野治郎。 2018-12-02 (日) 23:42:16

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