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2020.04.05 穀粒記者レポート「写真 櫂の滴」投稿者:ふわふわの

画像の説明

コロナウイルスを制圧するために外出を我慢して頑張っている皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
東京下町は桜も散り始めています。

些か難解かなと思いつつ題をつけました。東京人にはピンと来るものがあるかも知れません。
滝廉太郎の花という曲をご存知ですか?
作詞は武島羽衣という方だそうです。

春のうららの 隅田川
のぼりくだりの 船人が
櫂(かい)のしづくも 花と散る
ながめを何に たとふべき

見ずやあけぼの 露(つゆ)浴びて
われにもの言ふ 桜木(さくらぎ)を
見ずや夕ぐれ 手をのべて
われさしまねく 青柳(あおやぎ)を

錦おりなす 長堤(ちょうてい)に
くるればのぼる おぼろ月
げに一刻も 千金の
ながめを何に たとふべき

写真の堤防の水際には川面に浮かぶ大量の桜の花びらが。
花吹雪は川面に落ち舟の軌跡の波によってスジ状の模様を描いています。

櫂の滴も花と散るという言葉が自然と思い起こされ思わず口ずさんでしまいました。
いにしえのこの辺りは橋もなく渡し舟が対岸を結んでいたのです。
櫂の滴が花びらになって波紋を縁取るさまを表したのがこの題です。

http://www.worldfolksong.com/sp/songbook/japan/hana.htm

下町育ちの私にとっての原風景は都市風景でもあり私の季節感と侘び寂びを感じる心象風景でもあります。

  • 目の前の風景を見ているのに、実はいにしえの原風景も見えているのですね。散った花びらが
    スジ状の模様を描いている珍しい現象を捉えましたね。ご投稿ありがとうございました。 -- 岸野 みさを 2020-04-06 (月) 22:51:58
  • 俳句の季語では、桜の花びらが水面に浮き連なっては川を下る様子を花筏(はないかだ)と表現されているようです。そういえばこの辺りには昔貯木場があり直径1メートルを超える木で筏を組んで汽船で東京湾に引っぱっていたことを思い出しました。花筏を見ることができて幸せです。 -- ふわふわの 2020-04-17 (金) 21:44:15

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