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2020.10.24 穀粒記者レポート・『病者の祈り』投稿者:岸野みさを

 徳沢愛子姉妹のお手紙に曽野綾子の本の中にあったという詩が書いてあった。ニューヨーク大学の中にある或るリハビリテーション研究所の壁に一人の患者の作った詩が書かれていて、それを人々は「病者の祈り」と呼んでいるのだという。以下ご紹介します。

大事をなそうとして
 力を与えてほしいと神に求めたのに
慎み深く従順であるようにと
 弱さを授かった
より偉大なことができるように
 健康を求めたのに
より良きことができるようにと
 病弱を与えられた
幸せになろうとして
 富を求めたのに
賢明であるようにと
 貧困を授かった
世の人びとの賞賛を得ようとして
 権力を求めたのに
神の前にひざまずくようにと
 弱さを授かった
人生を享受しようと
 あらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと 
 いのちを授かった
求めたものは
 ひとつとして与えられなかったが
 願いはすべて聞きとどけられた
神のみこころに添わぬ者であるにも
 かかわらず
心の中の言い表せない祈りは
 すべてかなえられた
私はあらゆる人の中で
 最も豊かに祝福されたのだ

 曽野綾子は次のように書いてある。

 一患者は病まなければ、ここまでみごとな人間には
高められなかった。しかしだからと言って、人間が病気になるのを放置する人も希望する人もいない。人間にとって願わしいのは、健康である。ただ神はそうした人間の選択に二重の「保険」をかけられた。人間は健康であるほうがいい。しかし仮に健康を失ってもなお、人間として燦然と輝く道は残されているということだ。
これはなんという運命の、そしてその背後にいる神の
優しさなのだろう。

「晩年の美学を求めて」

  • わたしは今回の総大会でアイリング管長が引用された話に感銘を受けました。
    多くの病と試練を受けて亡くなった彼のお母様についてのキンボール長老の弔辞の言葉です。
    「ミルドレッドが,これほどたくさん,長く苦しんだのはなぜかと思う人がいるかもしれません。その理由は,主が彼女をもう少し磨こうとなさったからです。」
    これ以上の慰めの言葉はありません。 -- 山田憲彦 2020-10-25 (日) 20:33:54
  • 山田憲彦 様
    主に祝福された人でなければ主の研磨に耐えられないことでしょう。 -- 岸野 みさを 2020-10-26 (月) 11:02:04

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