穀粒(こくつぶ)会員のための、創作および出版支援サイト

22121501牧瀬 美代子

2022クリスマスメッセージへ

Merry Christmas・・・2022クリスマスメッセージ

2022.12.15 穀粒記者レポート・『2022クリスマスメッセージー私の12月』投稿者:牧瀬 美代子

一年の中で一番大好きな「月」。日本では、師走と言われ忙しい月となっていますが、海外ではイエス・キリストを祝うしっとりとした、落ち着いた「月」とは真逆の発想で、いかに日本が鎖国によりクリスチャン精神から遮断されていたかを感じます。

50年前の12月13日は、私にとっても家族にとっても、人生の大きな節目となりました。私の最愛の妹であり、たった一人の妹が突然天に召されました。交通事故でした。

 妹は、18歳で、彼女には大きな夢も希望もあり、高校卒業が目前にあり、留学したいと胸を弾ませていました。
私は、この世の中で妹が一番大切でしたし大好きでした。自分の命を捨てても、守りたい存在でした。それほど大切な存在を、どうして神様は天に取り上げられたのかと、真意を理解できずに悩み苦しみました。両親は当然意気消沈し、抜け殻のように毎日毎日涙に暮れる日々が続きました。

 私は、その年の夏に結婚したばかりでしたが、恵まれて直ぐに妊娠することができた為、その年は私達の新居で、両家の兄弟姉妹達と一緒にクリスマスパーティーをしようと計画をしたりもしていました。私の妊娠を知った妹は、友人達に「私、おばさんになるのよ…」と、とても喜んでいたと後で知り嬉しくて涙しました。あの時、私が妊娠していなければ、私は妹の所に行ってしまいたいと、思っていたことでしょう。その年の私達姉妹は、幸せの絶頂にいました。それが、12月13日の朝、一本の電話で人生が大きく変わって行く事となったのです。青天の霹靂とは正にこの事を言うのでしょうね。あまりのショックで、その当時の記憶は断片的にしか残っていません。

 父が泣きながら電話をかけてきた事、実家に向かう車の車窓から雲一つない真青な空が見えていた事は頭に残っています。それ以来、何十年もの間クリスマスパーティーと言う言葉と、13日という言葉がトラウマとなりその二つの言葉を聞くとドキドキ胸騒ぎを覚えるようになりました。又、何か嫌な事があるのではないかと、ソワソワと落ち着かなくなってしまいます。平静を装ってはいましたが、心は黒雲に覆われるのです。

 妹が亡くなってから、様々な試練が続きました。
12月と言う月は、イエス様の贖いに感謝して謙遜になれる特別な月であり、一年で一番大好きな月ですが、突然幸が一つ消えてしまった苦しい「月」でもあり、長い間複雑な思いと闘っていました。世間では、冗談として「クリスマスは苦しみますだねぇ…」と言いますが、本当に私にとってはその通りだったと思います。けれども、末日聖徒イエス・キリスト教会の福音との出会いにより、「救いの計画」や「イエス・キリストの贖い」について真実を知る事により、少しづつ信仰が芽吹き、芽ができ幹ができ葉が茂り、一本の木になろうとしています。

 現在、どれほどの大きさの木になっているかは分かりませんが、あのトラウマは克服することが出来ています。現在は、神殿・家族歴史を通して、全ての試練が祝福であると感じ、「全ては善し」となる日が来ると、信仰を持って待ち望んでいます。ただ、それまでにはもっと継続的な努力が必要な事も承知しています。

 コロナウィルスの出現以来、世の中はすっかり様変わりし、自分で決断する場面が増えたように思います。他力本願ではなく、自分の事は自分で選択し、人に言われたからではなく自分は何を選ぶのかの時代です。

 主の再臨は近いと感じます。リチャード・スコット長は、「怒りや傷ついた気持ち…をなくさなければ、啓示を受ける可能性は低いままです。」と、おっしゃっています。
御霊を頂くための鉄則です。
又、ジェフリー・ホランド長老は、「神の関心は、皆さんがどのような信仰にたどり着くかであって、いつたどり着くかでなないのです。」と、述べておられます。人それぞれの速度は違いますが、最善を尽くす姿を認めて下さることに感謝します。

 この12月の「月」に、どんな事があったとしても、地球上の全ての人達がイエス・キリストの名前を口にする「月」であることに感謝します。その意味は知らなくても、口にするだけでも、Christmas「Christーmas」キリスト(Christ)を礼拝(mas)しているのです。なんて、素晴らしいことでしょうか。戦争さえ、停戦になるこの力は、凄いと思います。現在行われている戦争も、停戦や終戦になる事を祈っています。皆様にとっても、素晴らしい12月となりますように。

  • 大切な証をありがとうございます。またいつも家族歴史についてのご指導に感謝しています。 -- 塚原俊英 2022-12-17 (土) 08:05:28
  • 姉妹が家族歴史に於いて顕著な成果を挙げられているのは、妹さんから送られて来る霊の力もあると思います。幕の両側であなたがたお二人からご指導を受けられる私たちは主の采配の奇跡を受けている、と感謝しています。一年間ありがとうございました。 -- 岸野 みさを 2022-12-17 (土) 10:07:52
  • 12月13日は、スカンディナヴィア諸国では、ラティア祭というクリスマスの行事が行われているそうです。
     北欧諸国ではこの日が冬至で、夜が一番長い日で闇から光が現れたということで、少女は聖ルチアに扮してロウソクの冠を被り、ロウソクを手に持ち、同じ扮装をした少女たちと一緒に行進するそうです。ロウソクは、生命を奪うことを拒む、火の象徴であるという事です。
     妹さんの光を受けて牧瀬姉妹は、幕の両側のイスラエルの集合を妹さんと一緒に行っているのだと感じます。
     いつもありがとうございます。 -- 丸山 幹夫 2022-12-17 (土) 15:54:40
  • 一番美しい時の妹さんを失った喪失感、辛いクリスマスの経験ですね。それぞれのクリスマスストーリーが有りますね。福音を知っている私達は幕の向こうの家族と繋がっている事を知っていますのでこの世の別れを受け入れ再開の希望を持つ事ができます。ありがとうございました。 -- 松ぼっくり 2022-12-20 (火) 10:13:42

認証コード(7052)

いただいたコメントは即座に反映されないことがあります。送信後は30分以上お待ちいただいてからご確認ください。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional