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2014.06.24 エッセイ「沖縄慰霊の日に寄せて」投稿者:あらら
 
沖縄慰霊の日に寄せて
 
あらら
 

 今日は朝から雷がなっていて、天気が不安定だ。雨が止んだ時を見計らって庭の木を切り、ブラックベリーを摘んだ。今年はカメムシが発生してたまごがついていたので、老眼鏡をかけ一粒一粒チェックした。朝食はブラックベリー入りグラノーラ。そしていつものように新聞に目を通す。この平和な日々が続くことを願いながら。

 昨日6月23日は沖縄では「慰霊の日」だった。本土ではあまり馴染みがないように思う。
 太平洋戦争末期の沖縄戦の最大の激戦地、糸満市。末の息子の最初の伝道地だ。息子は地元の人からここには戦死した人の霊が沢山いるのだと聞かされたという。戦後69年、本土での「終戦記念日」や「広島・長崎の原爆記念日」のように、毎年追悼式が行われてきたのだ。
 
 比嘉富子さんの「白旗の少女」を読んだことを思い出した。そういえば、南に南に南下して逃げて行った。糸満市は南にあった。犠牲者は日米合わせて20万人を超えたという。戦後生まれの私には想像もつかないが、本からだけでも伝わるものがあった。それから暫くして「白旗の少女」のドラマ版をテレビで観た。一番覚えているのは、海岸に逃げて砂を掘って身を隠す。富子さんはニイニイ(お兄さん)の隣にいた。二人のお姉さんもその隣にいた。寝ている間にそこに機銃弾が撃ち込まれ、ニイニイだけが犠牲になってしまったのだ。何て残酷なのだろうととても悲しかった。戦争はあってはならないと痛感した。

 昨日、沖縄戦に動員された生存者の女性の証言を記録した映画「17才の別れ」が初上映されたという。過酷な体験を語ってきたが、88歳となり体力が衰えてきたので、映画化に協力して出来たものだそうだ。だが、生存者たちの口は重いという。生き残ってしまったという負い目を背負って今も生き続けているからだ。
 沖縄の夫の従妹たちは今でも夫のことを「ニイニイ」と呼ぶ。平和への願いは私も同じだ。
 
 

  • あららさん
    戦争が起きる原因には、いろいろあると思います。局地戦争で収束すのか、あるいは全面戦争に突入するのか。いずれにしても、現代社会に生きる私たちが戦争に巻き込まれる可能性は、決してゼロではないと思います。その意味で、肉親の、あるいは知人の負う戦争の傷跡、痛みを決して忘れず、その上で、一般市民として賢い選択ができるよう、知恵を蓄える必要があることを痛感しています。沖縄は新婚旅行と、その後は仕事で何度かお邪魔しましたが、空が青くどこまでも高かったのを今でも思い出します。 -- 昼寝ネコ 2014-06-24 (火) 17:14:41
  • あららさま
    「白旗の少女」はアメリカ軍の記録フィルムで見ました。随分後になって比嘉富子さまが
    ご自分がその少女だと名乗り出て「白旗の少女」を執筆されたそうですね。読む勇気がなくてまだ読んでいないという情けない私です。爆撃に曝されて生死の中をさ迷う少女のことを想像するだけでも恐ろしいのです。
    沖縄に行ってひめゆりの塔や摩文仁の丘の慰霊碑を見ました。県ごとの慰霊碑の中に長野県の信濃の塔もありました。戦死者名簿を見ていると、確かに背筋がスーッとしてきました。どこまでも青い空と眼下に広がる碧い海が見える美しい風景の中で白昼夢を見ているような錯覚に陥りました。確かに戦死した人たちの霊がとどまっていて、訪問者に戦争の惨禍を示し、平和の心を守れ、と伝えようとしているのでしょうか。
    散って逝った人々の犠牲の上に私たちはのうのうと生きていると思うといたたまらない
    のです。ご主人は沖縄生まれなのですか?沖縄戦の頃幼児だったのではないですか?
    -- 岸野みさを 2014-06-24 (火) 19:33:13
  • 昼寝ネコさま
    どうしても平和を願う気持ちを書かなければと、何かにつき動かされたおもいで書いていました。穀粒に書けることに感謝します。
    岸野みさをさま
    主人は母親が宮古島の人で中学までいました。戦争のことは防空壕に入ったことぐらいしか聞いたことがありません。秋になると宮古島の波が虫の音と共に聞こえるそうです。残念ながら沖縄には一度も行ったことがありません。 -- あらら 2014-06-27 (金) 12:56:49
  • あららさま
    「秋になると宮古島の波が虫の音と共に聞こえる」何という郷愁、何という、追憶の中から現在に蘇る聴力でしょうか! -- 岸野みさを 2014-06-27 (金) 13:49:59

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