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2014.12.03 エッセイ「学ぶことは備えること(4)」投稿者:まこと

オーボエ四重奏曲ヘ長調 K. 370 第3楽章
 
学ぶことは備えること(4)
「紛争続発の世界で国家生存をかけた安倍外交の戦い」 
正論12月号 産経新聞特別記者 湯浅博氏記事紹介   
 
 
まこと

◇オバマ指示書に反発する欧州
 
 ブリュッセルG7の首脳会議は、ウクライナ政策で米欧に隙間風が吹く中で始まった。会議の冒頭、米国のオバマ大統領が指示書のような『トリガー・リスト』と書かれた二枚のペーパーを首脳たちに配布した。そこにはロシアのウクライナ浸食に対する各国ごとの対ロシア制裁が明記されていた。オバマ大統領は首脳たちに『責任をみんながもって欲しい』と高飛車な物言いをした。その押し付けがましい政策介入に、首脳たちは初めに戸惑い、まもなく不信感に変わった。
 ロシア排除の首脳会議は、元来が持ち回りのG8首脳会議として、ロシアのプーチン大統領が主催して冬季五輪直後のソチで開催される予定だった。だが、プーチン政権はウクライナ問題に首を突っ込み、『ソチG8』の機会を自ら破壊した。ロシア系住民を支援する名目で、クリミア半島をウクライナから奪い取ってしまっては当然の報いであろう。
 そこで日米欧は、G8からロシアを排除し、ソチに代わって欧州連合(EU)本部のある『ブリュッセルG7』に切り替えた。しかし、対露強硬策の米国と自国経済への跳ね返りに気をもむ欧州とでは温度差があった。欧州が米国とともに経済制裁に踏み切れば、プーチン政権は必ず報復に出てくる。
 もっとも痛いのは、ロシア産天然ガスの供給をストップされることだ。もちろん、資金の流出が続くロシア経済の打撃は
大きいが、西側もまた食品が主力の物流が止まり、株価が下落すれば、ただでさえ苦しい欧州経済に陰がさす。G7会合は米欧激突という険悪な雰囲気の中で始まった。
 オバマ大統領の『トリガー・リスト』に対して、欧州の首脳たちはどう応じたか。議長をつとめるドイツのメルケル首相が、ただちに『それぞれ国によって事情が違う』と制裁に異議を唱えた。

◇米欧に待ったかける日本

 オバマ発言にEUのファンロンパイ大統領(当時)は、『EUは28か国あり、根回しが必要なのにこんな紙切れを見せられては困る』と不満げに述べた。これにオバマ氏は、『あなたはEUの代表ではないか。それぐらい決断できるだろう』と高圧的だったという。とたんに、気まずい空気が流れ、EU大統領は憮然としてそれきり一言も発言しなかった・
 すると、フランスのオランド大統領が『そんな勝手なことを言うべきではない』と真っ向から米国にかみついた。オバマ氏は癇に障ったのか、『明日のノルマンディー作戦の記念式典に欠席することもありうる』と揺さぶる。G7の翌日に、第二次大戦の転機となった『ノルマンディー上陸作戦七十周年』の記念式典がフランス北西部で開かれる予定であった。
 オバマ氏はフランスが、プーチン氏への式典招待を撤回していないことが気に食わない。他方、式典を主催するオランド氏は、オバマ氏の売り言葉をうけて『それなら出席しなくても結構、それはあなたの判断だ』と憮然と切り返した。このままだと米欧の亀裂のミゾが深くなる。
 このタイミングで、米欧の応酬を聞いていた安倍首相が発言を求めた。議長のメルケル氏が『みなさん、静かに』と制すると、安倍氏が『四つの提案をしたい』と言葉を継いだ。首相はまず、会議で孤立ぎみのオバマ氏に手を差し伸べるように『さすがに、立派な提案であると思う』と持ち上げた。そのうえで首相は『だが、ここでは協議の集約をはからなければならない』と述べて、一同を見まわした。
 安倍首相が挙げたのは、まず、ロシアに対して五月のウクライナ大統領選挙の結果を尊重し、ポロシェンコ政権を承認させること。次に、ロシアはウクライナからすべてのロシア兵を撤退させる。そして、追加制裁を含めロシアへの圧力を維持することで協調するーなどの四項目だ。もちろん、安倍首相は中国による尖閣沖の領海侵犯を念頭に「現状変更のいかなる一方的な試みにも反対する』との挿入も忘れなかった。
 安倍首相はウクライナ問題をめぐる米欧対立という状況下で、際どい議論を引き取ることに成功した。議長のメルケル氏は間髪いれずに「安倍氏の提案は素晴らしいものだ。G7はこの提案にそって実行することに決したい。これにて閉会にする」と一気に断を下した。首脳たちも、一瞬のスキをついて落とし所を提示した安倍提案に乗った。G7終了後に、会場で珍しい光景が見られた。議長役のメルケル首相は安倍首相に歩み寄ると強く握手を求めた。孤立しかかったオバマ大統領は、安倍氏に近づいて肩をしっかりと抱きしめた。安倍氏にハイタッチした首相もいたほどで、米欧決裂の危機をからくも日本が救ったのである。

(以上記事から引用)

 我が国の首相が世界でリーダーシップを発揮していることを、国民がもっと評価すべきだ。国内にあっては、拉致問題を最優先とし、同胞を取り戻してくれることを期待している。
 
 

  •  年齢・性別不詳のまことさん 投稿を有難うございました。
     最近の阿倍総理は、いい意味でしたたかになっているようで、2015年に向けた諸法案もかなり真意を見えにくく作って成立させたようですね。
     日本国民としては、マスメディアの情報だけを視野に入れて判断したのでは、完全に情報難民になってしまいますので、正確に情報発信している発信源をいくつも確保し、賢明な判断をすべきだと思います。
     選挙に棄権することは、日本を危険な状況に陥れることになりますので、是非投票に行きたいと思っています。 -- 昼寝ネコ 2014-12-03 (水) 12:53:31
  • まこと様
    こうした詳細な情報は「正論」読者でなければ目にすることはありませんので、ありがとうございました。そして安倍首相が世界のリーダーたちの中で和を保つ指導力を発揮されていることに拍手を送りたいと思います。 -- パシリーヌ 2014-12-03 (水) 14:31:23

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