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2015.02.05 自分史・家族史「成長する孫」 投稿者:岸野 みさを

J.S. Bach - BWV 1044 - (1) Allegro A minor / a-moll
 
成長する孫                            
 
 
岸野みさを

昨年の七月、六年生になった孫の一人が日光の修学旅行のお土産に「人招 金招ネコ」を買ってきてくれた。素焼きで体長5㎝ほどの白くていい笑顔の二匹の招き猫が小箱の中に並んでいる。
彼は五年生の時も伊豆へ遠足に行って清水港から「民芸手拭い」を私と夫に一本ずつ買ってきてくれた。「ボケたらあかん、長生きしなはれ」の歌が印字してある。居間に飾ってあるのだが、彼の二人の妹が内へ来ると、それを見て「ボケたらあかん~♪」と歌い出す。

憎まれ口に泣きごとに人の陰口
ぐち言わず他人の事はほめなはれ
いつでもアホで居りなはれ

と長い詩が染めてある。

作詩 天牛将富
唄 杉良太郎

誰が教えたでもないのに旅先で祖父母を思い出して、しかも何がいいのか吟味してお土産を買い求めるなんぞ泣けてくる。「お友だちも手拭い買ったの?」と聞くと「イヤ、僕だけ」と言った。

彼の12歳で授かるアロン神権聖任の場に立ち会うことができた。父親が授与して、アロン神権三つの鍵について「メシヤの御名によって、わたしはアロンの神権を授ける。これは天使の働きの鍵と、悔い改めの福音の鍵と、罪の赦しのために水に沈めるバプテスマの鍵を持つ」(D&C13:1)と始まり、あなたは今日まで神の加護と周りの人々の支えによって成長してきました。今度はあなたが周りの人々にそれをお返しする番です。アロンがモーセを支えたように、あなたはビショップを支えるように、と祝福された。これは最初と最後の祝福の内容で、その中間にある長い長い祝福文に驚嘆したのは私だけではなかった。御霊がその場に来て按手を行っていることを一同が感じていた。
終わってからグッタリしている父親に「疲れたでしょう」と声をかけると「頭が痛い」と言い、他の兄弟も「こんなに長い祝福は初めて聞きました」と言った。

「天使の働きの鍵」については「それはアロン神権を保持する忠実なものが天の使いの訪れを受けるように扉を開く鍵を有しているという意味である」とブルース・R・マッコンキー長老が解説されている。(D&C13、84:26-27;107:20)天の使いの訪れを受けるように扉を開く鍵なので、天の使いにお会いできるように神への務めに励んでほしいと思う。

実は、アロン神権授与の日が近づくにつれて、子供たちのケンカが激しくなってきた。それに比例するかのように父親もイライラしてきて、こんなことでどうなるのか?と思うほど家庭の中が荒んできて、私はただ祈った。
すると、当日は前記の如くで、主の息子の一人にアロン神権を授けるために聖なる御霊が訪れて、辛うじてその器となることができた父親は自らの弱さを強きに変えて頂いたのだと思う。

孫の小学校の隣のクラスに図体の大きな男の子がいて、何かとちょっかいを出してくるので、孫はその子のことを他の子に悪く言ってしまった。するとそれが筒抜けになってしまい、その子はとんでもない行動に出た。いきなり孫の首絞めにかかってきたのだ。彼は以前鬼ごっこで転んで左手の小指を骨折していたが、その子の手を振りほどこうとして必死に打って、指の添え木が曲がるほど打った。近くにいた従兄とその友達が異変に気が付いて引き離してくれたそうだが、先生がその後「○○君は皆さんとは違うところがあるので彼を怒らせないでください」と初めて発表したという。他にも彼は女の先生の顔を殴って鼻にケガをさせたりして、障害を持つお子さんだという。

夏休みの前にその子は転校して行った。その子のお母さんが「クラスの皆にさよならを言わなくていいの?」と聞くとその子は「友だちには言ってあるからいい」と答えたそうで、ママが息子に確認すると「本人から聞いているよ」と言ったそうだ。
「その子はあんたのことを友達だと思っていたのね」とママが言うと彼は一言「許さない」と言ったのでママはとても悲しくがっかりしたという。

首を絞められた恐怖が消えないのかも知れないが、私が先日、本人に聞いてみると「許しているよ」と口では言ったが冴えない顔をしていた。「キリストは『七度を70倍するまで許しなさい』(マタイ18:22)と言っているじゃない?『兄弟をゆるさないならば、わたしの天の父もまたあなたがたに対して、そのようになさるであろう』(マタイ18:35)
と言っているじゃない?」と言うと「加害者と被害者の関係はどうなる?」と質問してきた。私は返事ができなかった。事の発端はあなたがその子の事を悪く言ったからでしょう?
と言いたかったが、さんざん親から言われていることだと思い黙っていた。

教えられていることの意味を本当に理解するには成長を待たなければならない。それは大人も同じことだと、自分を振り返ってつくづくと思う。
 
 

  • いろいろな人生がありますが、身近で孫の成長を目にできるのは、とても幸福なことだと思います。投稿を有難うございました。 -- 昼寝ネコ 2015-02-05 (木) 21:57:57
  • 昼寝ネコさま
    一つ屋根の下にいたころの方が思い出が多いです。 -- 岸野みさを 2015-02-06 (金) 07:16:25
  • 杉さま、といえば「すきま風」でしょ。まっイイでしょう。杉さまも齢70歳、今ならボケたらあかんでも。さて、アロン神権者の少年も一つ屋根の下から抜け出してからは苦労していると、すきま風の便りで聞いてます。プラモデルこわされたり・・・。あの朝日のよなふくよかな顔が最近やせて見えるのはおじさんだけでしょうか? ボケ防止 妻の名前を まず唱え -- 夕日 2015-02-08 (日) 08:23:24
  • 夕日様
    最近身長が伸びたのか、雪見だいふくのような感じから、ふつうのだいふくになってきたようです。これからもおじさんの温かい眼差しの中でコミュニケーションよろしくお願いします。 -- 岸野みさを 2015-02-09 (月) 07:11:14
  • 岸野 みさを様  お孫さんたちは、近くに居るおじいちゃん、おばあちゃんから、大きな祝福と守りと導きを受け成長してる事を感じます。 もう少し大きくなったらその幸せが理解できるでしょう。 津軽海峡冬景色 私も好きです。 -- 吾亦紅 2015-02-12 (木) 18:47:58
  • 吾亦紅さま
    スープの冷めない距離はいいものです。孫たちの成長の傍らにいることの幸せを感謝しているのですが、ママとパパは子供の喧嘩に閉口していて、「もうちょっとの我慢だから」と言っているのですが…。 -- 岸野みさを 2015-02-12 (木) 21:31:05

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