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2016.05.18 自分史・家族史「熊本地震ーバリュー・チェーン」 投稿者:岸野みさを

 
 4月28日は私の誕生日である。本当は4月13日だがその次の日に父の妹の叔母が20歳で結核に感染して死亡した。葬式が先で出生届が後になった。叔母は私が無事に生まれたことを知って「よかったね」と言ってくれたそうだ。
 
 今年の誕生日は娘が何回もご馳走しようか、と言ってきた。その都度私は「熊本の被災者のことを思うとそんな気分になれない」と言った。
 
 7人の孫たちの内の4人がカードを書き、手作りの小物をプレゼントしてくれた。6年生の孫は家庭科で作ったウエストポーチで健康保険証などを入れたりするのに便利そうだった。2年生の男の子は赤と茶色の輪ゴムを真四角に編んだ不思議なものだった。何に使うのか本人も説明ができなかった。「サプライズだから、今日はない」と言った1人の孫のサプライズはまだ届いていない。
 
 一端、災害が起こると社会全体が委縮してしまい、個人や企業、それぞれが帰属している団体が普段通りの活動をしなくなる。私も同様だった。つまり私が誕生祝にお金を使うとそれは誰かの所得になるのだ。ケーキを買うことによってケーキ屋さんに所得をもたらし、小麦粉販売や、運搬業者や農業生産者の所得となり、やがてそれらの所得は税収をもたらすことになる。税収が増えると被災者に様々な支援を行うこともでき、非常事態が起こっても社会全体がバリュー・チェーン(経済力の維持)となる。
 
 東京で熊本のアンテナショップに買い物客が列をなしていた。近ければ行って見たいのだが…。熊本の郷土料理「いきなり団子」(ご当地の呼び方は「いきなりだご」)が食べたい。饅頭やたい焼きに似ている。輪切りにしたさつまいもの上に小豆あんや練り餅が乗っていて薄い小麦粉の生地に包まれて蒸したものである。冷めてもホクホクして美味しい。真空パックや冷凍食品でも販売しているようだ。なんだ、結局グルメになってしまったが、今が旬のくまもんのスイカを買って微々たる支援をしよう。
 
 熊本には新婚旅行で行き、会社の招待旅行で行き、家族旅行で行った。日本三大名城で築城400年の熊本城は重要文化財を含め建造物32件すべてが損壊し、被害額は数百億円に達するという。


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