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2016.12.18 穀粒記者レポート・「クリスマスメッセージ2016―宅急便のサンタクロース」投稿者:松尾 秀隆

 30数年前に団地でパン店を開店した。同じ団地の中に、一年中休まず、いつでも病気の子供を診てくれる小児病院があった。子供の親にちょっと厳しいお医者様と、うちのパンをこよなく愛してくれる奥様。彼らが一生懸命病気の子供と向き合うのは、理由があったと思う。若い頃の彼らには、やっと生まれた一人息子を病気で亡くした悲しい出来事があった。
団地の外からもこの病院を頼って多くの病気の子供が診てもらいに来た。私の家でも三人の子供がお世話になった。

 クリスマス前の家庭の夕べで、何か彼らが喜ぶことをしたいね、と話し合った。
それが30年以上、クリスマスの日にこの小児病院にクリスマスケーキを届ける発端となった。子供たちが小さい頃、家族揃ってケーキを届けた。子供たちが大きくなると子供の一人や二人が抜けることもあった。十何年か経ち妻が父親の看病で田舎に帰っていた時は、子供たちと私で届けた。

 今年80歳を過ぎたこの医者夫婦は小児病院を閉鎖し横浜に移って行った。クリスマスを眼前にして奥様からお便りが届いた。今年のクリスマスはケーキを宅急便で送ろうと考えている。

  • サンタクロース様
    30年以上継続できたのは、その年だけのサンタさんではなく、実は本当のサンタさんだったからですね。 -- 岸野みさを 2016-12-19 (月) 09:57:31

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