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19100401加藤 芳弘

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2019.10.04 評論・研究論文「第8章: 宗教法人法により『末日聖徒イエス・キリスト教会』の名が登記された日」投稿者:加藤 芳弘

出典 信仰篤き末日聖徒の女性 柳田聰子

28-30 ▽昭和26年04月03日に制定された法律第126号、宗教法人法の規定に添い、末日聖徒イェ
28-31 ス・キリスト教会は、昭和27年09月10日付けで文部省に(1954年)ヒルトン・A・ロバートソ
28-32 ン名により申請していた宗教法人申請が昭和28年12月22日に文部大臣、大達茂雄名により
28-33 宗教法人法附属第5項の規定により同法第14条の規定に従い規則認証書第292号を受け
28-34 ております。

29-01 ▽(ヒルトン・A・ロバートソン夫妻):大正10 年(1921年)夫婦宣教師として来日、傅道部
29-02 長として3年間の任期を務める。日米関係悪化の為伝道部閉鎖後ハワイに於て初代の日系
29-03 人に対する伝道部長に就任、1953~1955再来日傅道部長を務めて下さっております。

29-04 ▽翌昭和29年02月11日に上記認定に基づき法人成立を迎え、認可登記された。之により国
29-05 法により公に『団体名称、末日聖徒イエス・キリスト教会』として活動が出来る様になっ
29-06 たのであり、此の名による総ての活動はこの日を以て正式なものとなった。

29-07 ▽此の申請が通らなければ、任意団体としてしか活動できなくなり、宗教法人としての利
29-08 便が受けられず、結果として傅道に障害をきたす結果となり、世の中からも、うさんくさ
29-09 い団体としか視られないのである。今現在の私たちは『末日聖徒イエス・キリスト教会』と
29-10 いう名を使用する時、宗教法人法の事を思い浮かべる大は非常に少ないであろうが、逆に
29-11 実際に有っては困るが、此の法に抵触する様な行為を犯し、宗教法人法認可取消などとい
29-12 う事が起こらない事を祈るばかりである。

29-13 ▽尚、此の宗教法人法の制定以前の昭和23年04月2日に不動産登記の為『宗教法人ゼ・ジ
29-14 ヤパニース・ミッション・オブ・ゼ・チャーチ・オブ・ジーザス・クライスト・オブ・ラ
29-15 ダーティ・セインツ』として登記されており之がこの時代の正式名称です。尚、ここで言
29-16 う宗教法人は、税法上の社団法人、医療法人、学校法人など登記区分の為の表記でありま
29-17 す。
29-18 ▽尚、『日出づる国と共に』の187頁の最終行の『業者に教会の正式な法人名を渡した』
29-19 と書かれている『名』は此の名前です。

29-20 ▽元来この宗教法人法は種々雑多な新興宗教が乱立してきた状況を鑑みそれぞれの宗教団
29-21 体を登記させ管理する事が目的であった。
29-22 ▽此の宗教法人の認可に伴い組織の拡充が図られ、やがては麻布の伝道本部から教会の運
29-23 営全般を統轄する管理本部や宣教師訓練センターの様な専任部所が出来、組織が拡充し、
29-24 更に発展をしていくのであるが、法的にはこの登記日が無ければ今日の発展は無かったと
29-25 云っても過言では無いのであります。

29-26 ▽尚現在の末日聖徒イエス・キリスト教会の宗教法人履歴事項全部証明書を見ると次頁の
29-27 表が登記されています。この目的の理念は不変の思考であり、現在の書類でも設立時の理
29-28 念と相違のない信条を掲げております。

29-29 ▽私個人も教会の末席に名を連ねる者として上記表に記載された崇高な理念を再認識し此
29-30 処に記された事を忠実に履行する事が会員としての務めであると再認識した次第でありま
29-31 す。
29-32 ▽此の認可日は当教会の発展の一里塚であり、成長の証しであり、日本の教会に於て、何
29-33 かしらの記念日として後世に語り継いでいくべき重要事項であろうと、個人的に考えてお
29-34 ります。又これらの日に、先人たちの労苦を学びたいと思っております。

スクリーンショット 2019-10-05 23

30-01▽編著者の友人は次の様に語ります。伝道に出掛け、塩を撒かれたり、水を掛けられたり
30-02 自転車を壊されたり様々な事があったが、自分たちは主イエス・キリスト様の代理人とし
30-03 ての誇りがあり、亦、此の日本の国に於て宗教団体として登録された団体であるという誇
30-04 りもあり、誹謗中傷の嵐のなかでも、御霊を見失わないで生きてこられた祝福の基は、此
30-05 の宗教法人としての認可が大きいと話します。彼はこの宗教法人の申請に携われた諸先輩
30-06 の労苦を思考する時に自分が経験した事など、小さな事と云うのです。
30-07 ▽彼は伝道部長から信仰箇条の朗読を勧められた後、此の宗教法人について教えを受けた
30-08 そうです。そして彼から「貴方が受けた艱難辛苦の為に人を恨んではいけません、貴方は
30-09 救い主と同じ様に世から与えられた誹謗を祝福として甘受する時に、先人の思いが理解で
30-10 きます」と云われたそうである。正しくそのとうりであると編著者は洛涙を禁じえないの
30-11 あります。       `’
30-12 ▽現在の会員の殆どがこの宗教法人法に基づき登録されている事が当然の様に感じている
30-13 か、亦何の感情も持ち合わせていないかのどちらかであろう、それほど当然視されている
30-14 が、この登録は意義の深いもので、感謝の対象として思い起こされるべきものであろうと
30-15 編著者はかんがえるものであります。


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